2021年05月17日

スチールFS131刈払い機不動修理その2

前回分解したところで時間切れになっていたFS131のメンテナンス再開です。まだ購入して1年目ということもあり、キャブをばらしてみてもマフラーの出入り口をみてもこれらのつまりが原因とは想像しがたく、それらはとりあえずおいておくことに。プラグに火花は飛ぶし、チョークを閉じたまま引っ張り続けるとプラグはかぶっているので燃料は供給されていると推測できるし・・・。次こそ次こそと同じことを繰り返してみましたが初爆すら一回もなし。電気系統、燃料ラインの疑いは思い込み?となると、???でようやく思いついたのが圧縮漏れ?このマシンが4-Mixエンジンであるがゆえに起こる可能性は大かも。バルブにカーボンが付着してぴったり閉じない、あるいはバルブクリアランスの狂いあたりが思い浮かびましたがさてどう対処しようかしばし瞑想。とりあえず前者の対策としてシリンダー内にクリーナーキャブをジュワジュワ吹き入れ、冷却フィンをまわしてピストン、バルブを動かしてみました。排気ポート、吸気ポートそれぞれの側からもスプレーして同じことの繰り返し。これで少しは綺麗になったでしょう。次はバルブクリアランス。吸排気両方のプッシュロッドがカムの山から一番離れたと思えるあたりを見計らってロッカーアームとバルブの隙間をじーっと見つめてみましたが・・・老眼のため近づけば近づくほどぼやけてはっきり見えず。家に戻って老眼鏡を装着し、再度目を凝らしてみましたがピントはあっているのに隙間が感じられず。「もしかして!」と期待に胸が高鳴るものの肝心の専用シックネスゲージは当然手元になし。それにしても、仮に指定値が0.3mmとかだったとしても隙間が見えないということはないだろうと思い、思い切ってバルブクリアランスを広げる方向にナットを回してみることにしました。より熱くなる排気側のほうが多少広めなはずですが、うまくいかなかったらすぐ元に戻せるように吸排気両側ともに目分量で30度。けっこうドキドキです。これでだめなら購入店に持ち込むしかないですが、車をはじめすべての機械は「いじるために買う」がモットー(笑)のきこりやとしては、それは敗北感に似たものがつきまとう行為なのです。(笑ってやってください)
それでは、エンジン始動できるまで組み立てていきます。基本的に分解した逆の手順になりますが、カムカバーについていた赤いゴムシールはばらばらにちぎれてしまったので、きれいさっぱり除去してから液体ガスケットを塗布してよしとしました。もし販売店に持ち込むようなことになったら大変なお叱りを受けることでしょう。あるいは余計な出費増になるかもしれませんが、そこは自己責任で行っていますので文句は言えません。液体ガスケットの乾燥を待っている間にそう覚悟を決めていざ始動チャレンジ。
果たして結果は・・・。スチール万歳!!??見事にエンジン始動しました。やったー!すごいぞ俺!一人で「よし!」とかつぶやきながらストップさせたマシンを見ると、なにやら異様な光景が・・・。「そうか!」「やってしまった」「オレのバカ!」「想像できたでしょ!」ほんの数秒のうちに様々な言葉が頭を駆け回りました。シャフトを外してエンジン単体で始動させたために、回転力伝達用のクラッチ部分が思い切り空回りし、遠心力で許容範囲を超えて広がりすぎ、つないでいるスプリングばねが伸び切ってしまったのです。本来の3倍ほどにも伸びきってしまったばねは戻そうとしても無理でした。せっかくエンジンよみがえったのに・・・。購入店に部品調達の電話をすることになってしまいました。トホホ。スチールFS131刈払い機不動修理その2
写真は、伸びきったものを万力やらパイプレンチやらで頑張って縮めたもの(下)と、代用できそうなばねを取り付けてみた様子。試しにやってみようかなぁ~(悪魔のささやきが聞こえる)




Posted by きこりや at 12:47│Comments(0)
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