2022年03月26日
ククサ(みたいなカップ)作りに挑戦
今年度いっぱいで退職される方へのプレゼントを依頼され、ククサを作ってみました。
本来のククサは白樺のこぶを使うようなのですが、今回はヒバの木を使ったので正式には「ククサみたいなカップ」となりますが、いちいち面倒なので、ククサと表現していきます。
まずはバンドソーを使って材料を大まかな形に切り出します。

3個目を切っているときにちょっと無理をしたらしくバンドソーの刃が切れてしまいましたが、買い置きの替え刃があったので作業を続けることができました。「備えあれば憂いなし!」デスネ。
次にカップの内側をくりぬきます。
旋盤に取りつけてきれいに仕上げました。
内側をくりぬいている途中で、外側にあった節がカップの内側まで達することが判明したものが1個。
たぶんこれは中に注いだ飲み物が漏れ漏れになるだろうから、プレゼントとしては納品できません。
3個のご注文に対して5個作っているので、製作工程の前半で余裕はあと1個となってしまいました。

次は取っ手の加工をしました。
これにはボール盤を使って直径20mmの穴を2個あけました。

なんとなくそれらしい姿になってきてちょっとワクワクしてきました。
ここから完成を目指してひたすら削ります。大まかなところはベルトサンダーを使って効率アップ!
側面についてはベルトサンダーでなめらかな曲面に仕上げることもできましたが、手作り感アップのためにあえて凸凹を残しました。
曲線のきついところやカップのふちはナイフで慎重に・・・。
仕上げはサンドペーパーで角ばったところを丸めていきます。
木地の保護にはえごま油を使いました。
強固に表面をコーティングする工業製品もありますが、今回は木の質感がそのまま楽しめる方を選択しました。

2度目のえごま油塗り終了後の様子です。塗りこみ直後なので少し光沢がありますが、一晩経てばしっとりと落ち着きます。
ということでとりあえず完成したもののうち、節が貫通しているものを使って後日コーヒーを淹れてみました。
よくある1杯用のドリップをカップのふちにかけ、熱湯を注いでいったところ、・・・
ある程度の量になったところで気のせいか「パキッ」という音がしたような・・・
よく見てみると、なんとカップのふちが1㎝ほど縦の木目に沿って割れてしまっていました。
いきなり一発目で熱湯を注いだのが良くなかったのかもしれません。
また、今回の材料は数年乾燥させたものなので収縮の差は少ないだろうと思って塩水で煮る作業を省いたせいもあるかもしれません。いずれにしても、次の機会には改善策が必要な点です。
逆に貫通している節からの漏れは想像より少なく、こちらは使用と手入れを繰り返していけばうまいことふさがってくれると期待しています。
そんなこんなで、手に取っていただく方には、このような状況をお伝えするメモを同封してのお届けとなりました。
少しずつ慣らし運転をしながら永くお使いいただけることを願う次第です。
本来のククサは白樺のこぶを使うようなのですが、今回はヒバの木を使ったので正式には「ククサみたいなカップ」となりますが、いちいち面倒なので、ククサと表現していきます。
まずはバンドソーを使って材料を大まかな形に切り出します。

3個目を切っているときにちょっと無理をしたらしくバンドソーの刃が切れてしまいましたが、買い置きの替え刃があったので作業を続けることができました。「備えあれば憂いなし!」デスネ。
次にカップの内側をくりぬきます。
旋盤に取りつけてきれいに仕上げました。
内側をくりぬいている途中で、外側にあった節がカップの内側まで達することが判明したものが1個。
たぶんこれは中に注いだ飲み物が漏れ漏れになるだろうから、プレゼントとしては納品できません。
3個のご注文に対して5個作っているので、製作工程の前半で余裕はあと1個となってしまいました。

次は取っ手の加工をしました。
これにはボール盤を使って直径20mmの穴を2個あけました。

なんとなくそれらしい姿になってきてちょっとワクワクしてきました。
ここから完成を目指してひたすら削ります。大まかなところはベルトサンダーを使って効率アップ!
側面についてはベルトサンダーでなめらかな曲面に仕上げることもできましたが、手作り感アップのためにあえて凸凹を残しました。
曲線のきついところやカップのふちはナイフで慎重に・・・。
仕上げはサンドペーパーで角ばったところを丸めていきます。
木地の保護にはえごま油を使いました。
強固に表面をコーティングする工業製品もありますが、今回は木の質感がそのまま楽しめる方を選択しました。

2度目のえごま油塗り終了後の様子です。塗りこみ直後なので少し光沢がありますが、一晩経てばしっとりと落ち着きます。
ということでとりあえず完成したもののうち、節が貫通しているものを使って後日コーヒーを淹れてみました。
よくある1杯用のドリップをカップのふちにかけ、熱湯を注いでいったところ、・・・
ある程度の量になったところで気のせいか「パキッ」という音がしたような・・・
よく見てみると、なんとカップのふちが1㎝ほど縦の木目に沿って割れてしまっていました。
いきなり一発目で熱湯を注いだのが良くなかったのかもしれません。
また、今回の材料は数年乾燥させたものなので収縮の差は少ないだろうと思って塩水で煮る作業を省いたせいもあるかもしれません。いずれにしても、次の機会には改善策が必要な点です。
逆に貫通している節からの漏れは想像より少なく、こちらは使用と手入れを繰り返していけばうまいことふさがってくれると期待しています。
そんなこんなで、手に取っていただく方には、このような状況をお伝えするメモを同封してのお届けとなりました。
少しずつ慣らし運転をしながら永くお使いいただけることを願う次第です。
Posted by きこりや at 14:18│Comments(0)