2021年08月30日

生まれて初めての頑固な便秘に苦戦。  (注)食事時には見ないでください

順調に滑り出したかに思えた退院後の生活ですが、一つだけ引っかかるものがありました。便通が思うようにいかないのです。
退院した日から、便意はもよおすのですがいざ便座に座っても出口付近にある第一陣が最後の門をこじ開けられずに撤退する状態を繰り返していました。昨日はまだその間隔が数時間おきだったのでさほど深刻に考えず、弱めの下剤を買ってきてもらって飲んでみました。その晩は特に変化はなく布団に入ったのですが、夜中、明け方と今にも出そうな感じで急いでトイレに駆け込むものの同じような状態の繰り返し。
さすがにこれは何か次の手を打たねばという気持ちが込み上げた私に奥さんがさらっと一言。
指を突っ込んでほじくってみたら?
「やったことあるから、やってあげる?」
いくら看護師・保健師の資格があるとはいえ、さすがにそれは受け入れがたく、自分でやることにしました。ビニルの手袋をはめた右手の人差し指に奥さんがサラダ油を塗ります。「サラダ油でいいんだ」と思いつつたっぷり塗っていざ突撃。といっても多少は痛いのでゆっくりゆっくりの進撃です。指先にそれらしき感触があったところでわきから回り込んで奥の方から掻き出す。という戦法でしたが、とてもじゃないけれどそんなに奥深くまで指を差し込むことはできませんでした。苦悶の末に落胆のため息をつく私を見かねて、ついに奥さんが「やっぱり、私がやってあげるよ」と参戦を宣言。そのときの私には断る気力もプライドも残っていませんでした。結婚生活36年、ついに自分でもよく見たことのない部分を奥さんの目の前に晒し、しかも指の侵入を受け入れるという事態が現実のものになりました。
床に四つん這いになり、背後に奥さんの気配を感じながら「はい、力を抜いて息を吐いて~」の指示で息をフー。繰り返すこと数回。しばしの間トライをしてくれたのですが、百戦錬磨の奥さんもついに「締まりがよすぎて、なかなか思うように動かせない」とやはり断念。「締まりがよい」
の評価に喜んでいいやら悲しんでいいやら・・・。
こうなったら、もう思いつくのはこれしかありません。

再び奥さんに薬局に行って買ってきてもらいました。
入院前までは、どちらかと言えば食べればすぐに出てくることから、「俺の腸はミミズなみだから」なんて言っていた自分がまさかイチジクさんのお世話になるとは夢にも思いませんでした。
四つん這いになるのにはもうなんのためらいもありません。早速1本注入してもらいました。「お、おおおお・・・」
締まりがいいはずなのに注入後すぐに漏れ出そうな感じがしてトイレに駆け込みました。
「だめだよまだ。3分から10分くらい我慢してからって書いてあるから」と奥さんは叫んでいますが、下り超特急の感覚はどうにも止まりません。ほどなく3粒、その後は多少の抵抗はありましたが10分くらいかけて次々とお出ましいただきました。

結論から言えば初めからイチジクさんにお願いすればよかったわけですが・・・まあ、様々な初体験も経験し、人間の幅が少し広がったということで良しとしましょう。
























  

Posted by きこりや at 18:50Comments(1)