2021年08月31日

退院後の初仕事??

今日は腹の朝から調子もよく、久しぶりに電動工具をいじってみました。
最初のお仕事は、以前から計画性もなく増築に増築を重ねてきたキャットタワーの改良です。居場所を徐々に高所に移してきたビリーですが、
屋上部分にいく足場がないため、写真に写っているところが限界でした。そこで今回、右側にステップを新設し、それを経由して屋上にアクセスできるようにしました。ステップを支える斜めの木には薪になる予定だった山桜を使いました。

部屋の最上部から眺める人間たちの姿はビリーにはどんな風に映るんでしょうか。

次回は木の枝を利用してハンモックを作る予定です。






















  


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2021年08月30日

生まれて初めての頑固な便秘に苦戦。  (注)食事時には見ないでください

順調に滑り出したかに思えた退院後の生活ですが、一つだけ引っかかるものがありました。便通が思うようにいかないのです。
退院した日から、便意はもよおすのですがいざ便座に座っても出口付近にある第一陣が最後の門をこじ開けられずに撤退する状態を繰り返していました。昨日はまだその間隔が数時間おきだったのでさほど深刻に考えず、弱めの下剤を買ってきてもらって飲んでみました。その晩は特に変化はなく布団に入ったのですが、夜中、明け方と今にも出そうな感じで急いでトイレに駆け込むものの同じような状態の繰り返し。
さすがにこれは何か次の手を打たねばという気持ちが込み上げた私に奥さんがさらっと一言。
指を突っ込んでほじくってみたら?
「やったことあるから、やってあげる?」
いくら看護師・保健師の資格があるとはいえ、さすがにそれは受け入れがたく、自分でやることにしました。ビニルの手袋をはめた右手の人差し指に奥さんがサラダ油を塗ります。「サラダ油でいいんだ」と思いつつたっぷり塗っていざ突撃。といっても多少は痛いのでゆっくりゆっくりの進撃です。指先にそれらしき感触があったところでわきから回り込んで奥の方から掻き出す。という戦法でしたが、とてもじゃないけれどそんなに奥深くまで指を差し込むことはできませんでした。苦悶の末に落胆のため息をつく私を見かねて、ついに奥さんが「やっぱり、私がやってあげるよ」と参戦を宣言。そのときの私には断る気力もプライドも残っていませんでした。結婚生活36年、ついに自分でもよく見たことのない部分を奥さんの目の前に晒し、しかも指の侵入を受け入れるという事態が現実のものになりました。
床に四つん這いになり、背後に奥さんの気配を感じながら「はい、力を抜いて息を吐いて~」の指示で息をフー。繰り返すこと数回。しばしの間トライをしてくれたのですが、百戦錬磨の奥さんもついに「締まりがよすぎて、なかなか思うように動かせない」とやはり断念。「締まりがよい」
の評価に喜んでいいやら悲しんでいいやら・・・。
こうなったら、もう思いつくのはこれしかありません。

再び奥さんに薬局に行って買ってきてもらいました。
入院前までは、どちらかと言えば食べればすぐに出てくることから、「俺の腸はミミズなみだから」なんて言っていた自分がまさかイチジクさんのお世話になるとは夢にも思いませんでした。
四つん這いになるのにはもうなんのためらいもありません。早速1本注入してもらいました。「お、おおおお・・・」
締まりがいいはずなのに注入後すぐに漏れ出そうな感じがしてトイレに駆け込みました。
「だめだよまだ。3分から10分くらい我慢してからって書いてあるから」と奥さんは叫んでいますが、下り超特急の感覚はどうにも止まりません。ほどなく3粒、その後は多少の抵抗はありましたが10分くらいかけて次々とお出ましいただきました。

結論から言えば初めからイチジクさんにお願いすればよかったわけですが・・・まあ、様々な初体験も経験し、人間の幅が少し広がったということで良しとしましょう。
























  

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2021年08月29日

社会復帰1日目

今日は久しぶりの自宅での1日でした。
午前中は髪を切って家の内外や工房をウロウロし、昼食後はお昼寝、2時から甲子園の決勝をテレビ観戦。
夕方になって、たまっている注文品のうち比較的短時間でできるものに手をかけてみました。
やったのは箸づくりの粗削り作業。

約9㎜角の棒を治具の溝に引っ掛けてカンナで先のほうが細くなるように削る作業です。力はほとんど要りません。左のようになるまでに、削る面を変えながらカンナを60~70回しゃかしゃかと動かすだけです。入院前は自分が飽きるまで延々と続けられた作業ですが、たった2本やっただけで息が切れました。ショック!
やはり体力(特に心肺機能)の低下は相当なもののようです。
ということで、夜は早速奥さんと散歩。息切れしないペースで2㎞を歩きました。

その後は、家の中にあるトレーニング器具をあちこちから探し集めました。

中には40年以上も前のものと思われる代物もありますが、また一からスタートです。笑
ただ今日は集めるために2階に行ったりしゃがんだりして息が切れたので、明日からとなります。笑笑
興味津々でビリーがカビくさい臭いを嗅ぎまわっていました。






















  

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2021年08月28日

無事退院しました

昨日の血液検査、本日のレントゲンの結果、退院のお許しをいただき、午後2時過ぎに42日ぶりの自宅に帰りつきました。
ご心配頂いた皆様、大変ありがとうございました。
今後の治療方針については次の診察の際に示されるものと思いますが、今回の肺転移に関してはこれで一見落着となります。

家に帰った際、猫のビリーは期待に反して少しよそよそしい態度でした。しかし時間がたつにつれて思い出してくれたようで、かくれんぼや鬼ごっこに以前のように乗ってきて走り回ってくれました。

幸いなことに食事制限等は一切ないので、奥さんの手料理をたらふく食べて体力の回復に努めていきます。






















  

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2021年08月28日

退院が見えてきました

昨日の夕方、最後の管(ドレン)が引き抜かれました。
永い間つながれていた鎖からついに解放された気分です。
例えていうならば、歴史の教科書にフランス革命の風刺画としてお約束で載っていた「立ち上がる平民」といったところでしょうか。

そしてお医者さんから、今日レントゲンを撮ってドレンを抜いた後に水が溜まっているなどの異常がなければ午後にでも退院してOKですよとのビッグサプライズ!
あと数時間後には結果が出ていることと思います。最後の最後まで何が起こるかわからない高校野球のような今回の入院ですが、期待して待ちたいと思います。
























  

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2021年08月27日

甲子園での近畿大会!?

今日は朝から採血とレントゲン撮影を終えました。この結果を見て問題なければ最後の管を抜くそうです。そうなれば退院に向けてカウントダウです。
さて、甲子園では4強が出そろいました。なんとすべて近畿勢。史上初らしいです。

今朝、早朝散歩を兼ねて院内の売店に行ってスポーツ新聞を買ってみたらこんな感じです。
準々決勝4試合のうち3試合がサヨナラゲームって・・・・・。
今年の甲子園は全試合テレビで観戦(眺めているだけ)していますが、リードされての最後の攻撃の際のベンチでの会話が聞こえてくるような気がして観ています。ベンチの選手が目に涙をためて、指を組んで祈っている・・・こんなチームは負けですよね。
「〇〇を思いだせ!」「ここまで何しにやってきたんじゃ!」リーダーがこんな一言を叫んだ時に、みんなが同じ過去の敗戦やらくやしい出来事を思い出し、その悔しさを忘れないように声を掛け合って励みあってきた日々を思い出すことで目に見えない何かが体を後押しするのだと思います。秋も春も県大会で敗れ、「3年生では勝てないからユニホームを脱いでくれ」とまで言われた近江の3年生は、故障を誘発する危険があるため最近は行っていなかったというハードトレーニングメニューを復活させ、それを乗り越えることで自信と結束力を高めてきたそうです。
春の選抜で東海大菅生に1点差で敗れた京都国際の合言葉は「甲子園での借りは甲子園でしか返せない」だそうです。能力が高い先輩たちがなぜかてっぺんをとれずに敗れるのを見ていた智弁学園の選手たちは「つなぐ意識」を徹底した練習を続けてきたそうです。昨年の秋から春まで市立和歌山の好投手を打ち崩せず3連敗していた智弁和歌山はついに夏の決勝でリベンジし、甲子園に乗り込んできました。打倒市和歌を合言葉にこの冬を過ごしたことは想像に難くありません。

思いを持ち続けることの難しさは年をとればとるほど感じることです。私なんか、今までに何千回「男の決意」をしたことか。笑

わが母校の選手たちも、この夏、3年生と最後の試合になったときのくやしさを忘れずに日々頑張っていることと思います。

























  

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2021年08月26日

入院40日達成!、到達?、経過か。

今日が入院から40日目です。
といっても何かを達成したわけではないので「経過」が正しい表現ですかね。
夕べ10時過ぎに担当のお医者さんが来て、首の点滴用ポートを外していきました。手術が長引いていると聞いていたので、さすがにもう来ないだろうと思っていたらやってきました。こんな時間にまで来てくれんですねえと言ったら、「術後のバイタルがなかなか安定しない患者さんがいてあれこれ対処していてこんな時間になりました。すみません。」とのお言葉。
いやいやお疲れ様です。ホントに。こちらこそ頭が下がります。
これで、体から出ている管は乳び胸チェック用のドレン1本を残すのみとなりました。今朝から始まった通常食で変化がなければ明日にでも抜く予定みたいですよと看護師さんが教えてくれました。

それにしても、ごはん220gって結構な量です。食欲はあるものの、食べきるのでアップアップです。























  

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2021年08月25日

エクモの出番がありませんように

昨日の夕方、お医者さんから食事が順調に進んでいるので点滴による栄養補給は終了とし、首の中心静脈に刺している針は明日(今日のこと)抜きましょう、と言われました。さらに、今日の夕方から普通食にして様子を見て変化なければ横っ腹のドレンも抜いてしまうとのことでした。何食分くらい様子を見るのかはわかりませんが、明日明後日のうちにはいけるのかなと思います。
ところで、先日看護師さんに髪を洗ってもらったときに、コロナに対する自分の認識の甘さに気づかされる会話がありました。
岩手でも増えているという話題の中で、「重傷者が出たりしたら大変ですよ」というので、「やっぱり、エクモなんていう機械はこの辺にはないんですか?」と聞いたら「もちろんありますよ」というので、「あれが最後の砦みたいですもんね」と何気なく言うと、「でも、あれを使うようになったら現場は一気に混乱してしまいます~」と言うのです。患者に機械を装着すれば肺の機能を肩代わりしてくれる程度の知識だったので「何でですか?」と聞いたら、「あの機械を運用するのには10人近いスタッフがかかりきりになるんですよ!」というのです。「こんな田舎の病院で、今でもフル回転で稼働している状態からそんな事態になればもう無理です」というのでした。


その後ネットで調べてみたら、エクモの装着には専門の知識と技術を持った医師をはじめとしたスタッフ10人が必要で、監視スタッフが24時間体制で対応する必要がある。患者を動かす際にも少なくとも7人の看護師と機器の監視などの人員が必要ということが分かりました。誰でもいいから10人ではないんですね。現場で核になって働いているようなスタッフ10人が引っこ抜かれるという事態は、代わりの少ない田舎の病院では致命的だということは素人の私でもわかります。
「世の中のみなさんにはくれぐれも気を付けてほしいですよ」といった看護師さんの言葉にドキッとした私でした。
これだけ広がっているのだから、気をつけながら「いつもどおりの生活」をして、それで感染したらしょうがないじゃん。と、どこかで思っていた自分がいたからです。
ブログをお読みいただいた皆様もどうぞお気を付けください。  
タグ :エクモ


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2021年08月24日

入院以来初めての洗髪

昨日、看護師さんに「前にかがんでいるのが大変でなかったらシャンプーしましょうか?しばらくしてないでしょう?」
と言われ、そんなことも業務の一つなんだと思いながら「いいんですか?」と尋ねると「もちろんです。ただ、5分くらい前かがみで頭を下げててもらうことになりますけど。」とのお返事。
何なら逆立ちでも大丈夫ですよという気分で「じゃ、お願いします!」
考えてみると、勤めを辞めて以来床屋さんには1度も一度もいっていなくて、自宅で鏡を見ながらセルフバリカン&セルフハサミ+奥さんの手直しで髪を切ってきました。当然シャンプーも夜にお風呂でやります。
従って、入院のおかげで実に5年ぶりに他人に頭を洗ってもらうことが実現したのです!
首の点滴の部分に水が入り込まないように3重にビニールを巻き、シャワーの湯加減を確認したのち、いざデカめの流しの前に頭を垂れます。
始まりました。洗う人の手の動きに負けないように多少抵抗しながらも身を委ねるあの感覚。看護師さんとはいえとてもお上手で、床屋さんの感覚と全く変わりませんでした。仕上げに出てきたあの一言。「かゆいところはありませんか?」
こ、ここは本当に病院なのか?と感じさせるテクニックでした。こんなことまで勉強してるんだなあとつくづく感心させられました。
病みつきになりそうです。

入院中はほぼ毎日、体拭きの蒸しタオル3枚とパジャマの着替えが提供されます。そのたびに、頭・上半身・下半身と分けてふきふきはしてきました。頭については、奥さんが準備してくれた「水のいらないシャンプー」を使って洗ってきたのでたぶんそんなに臭くはなかったと思いますが、長くなった入院生活を気遣っての看護師さんのご配慮に感謝です。


ちなみに、その看護師さんの旦那さんも、コロナ禍になって怖いので今は床屋さんに行かず家でバリカンで髪を切り始めたそうです。「うちの旦那はまだへたくそで、とら刈りになってるのに、お上手ですね。」とお褒めの言葉を頂戴しました。上手も何も、伸び放題伸びた今は、とら刈りを過ぎて「怪傑 ライオン丸」状態ですけどね。























  

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2021年08月23日

早朝院内散歩

今朝のお医者さんの回診では、今のところ問題はないので、徐々に脂質が普通の食事に近づけていきますとのことでした。徐々にという部分が気になるところで、自分としては今週末あたりの退院をもくろんでいるのですがもしかしたらもっとゆっくりペースなのかもしれません。さらに、退院後もしばらくは焼肉、ラーメンなど脂質の多い食事は控えるようになどどいわれた日には涙がポロリです。
ちなみに、26日の木曜日で入院40日目となります。
今朝は6時過ぎにエレベーターで一階に降り、院内の散歩をしました。

廊下の端から端まで80mくらいかと思います。お供のキャスター君につかまって2往復。昔ばあちゃんが同じようなスタイルで歩いていたのを思い出して苦笑いです。2往復目にはちょっとつまづいたりしました。かっちりとワックスが利いた病院の廊下と奥さんが準備してくれた高級Crocsのスリッパは吸い付きが半端ないです。用心用心。

























  

Posted by きこりや at 09:30Comments(1)